🐬ダルマザメとは?イルカはなぜ噛まれる?
― 傷だらけだけど、強くて自由なイルカたち ―
イルカに興味がある人なら、一度はこう思ったことがあるはず。
「え、イルカって…なんであんなに傷だらけなの?」
御蔵島のイルカたちの体には、丸くて深い、フチが盛り上がったような独特な傷がいくつも見られます。
あの傷の正体――実は「ダルマザメ」という、ちょっと変わったサメの仕業なんです
🦈 ダルマザメとは
見た目は小さめ。でもやることが大胆。
•体長50cmほどの深海系のサメ
•夜になると浅場に浮上
•吸盤のような口で、一撃で「ガブッ!」
•相手の肉を円形に削ぎ取っていく
•ザトウクジラにも傷跡を残す“刺客”
御蔵島のイルカたちに見られる、円形のケロイド状の傷は、まさにこのサメによる“バイトマーク”です。
🤔 回避できないの?イルカって超感覚じゃん?
イルカは本来めちゃくちゃすごい。
音で周囲を探るエコーロケーション、360度の空間認識能力、そして超スピードの反応力。
でも――ダルマザメには、どうやら完封できていないみたい。
✅ 理由①:ダルマザメは“ステルス型”
•静かにゆっくり近づき、不意打ちで一発かじって逃げる
•下や背後から近づくため気づきにくい
•サイズが小さく、音波の反射も弱い
•夜間に浮上するため視覚でも見づらい
まさに、イルカの“超感覚”をすり抜ける刺客。
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✅ 理由②:御蔵島イルカの“性格”
•人に慣れてる=油断しがち
•群れで遊んでると、警戒心が緩む
•イルカって、めちゃくちゃ遊び好き。
•「警戒しつつ自由に遊ぶ」じゃなくて、「遊ぶ時は遊ぶ!」みたいな子が多い
つまり、「逃げ足は速いけど、常に張り詰めてるわけじゃない」
そんな、**“開放的な強さ”**が裏目に出ることも。
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✅ 理由③:「噛まれても死なない」から
実はイルカの体、**“耐える設計”**なんじゃないかという説。
•厚い脂肪層がクッションになる
•傷の回復も早い
•致命傷になりにくい
•むしろ「当たっても大丈夫」って前提で行動してる?
100%避けるより、ダメージ受けても自由に生きる。
それが彼らの“戦略”かもしれません。
🐬 野生のイルカが教えてくれること
「かわいそう…」って思いがちだけど、
イルカからしたら、
「また噛まれたわ~、チッ」
「でも元気だし、泳ぐか!」
くらいかもしれない。
イルカは、すべてを跳ね返す“最強”ではなく、
傷つきながらもちゃんと生きてる“しなやかさ”の象徴。
その背中に、どこか学ぶべき「強さ」と「ゆるさ」がある気がしてなりません。
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ダルマザメ(*wikipediaでの解説はこちら)↓↓↓
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