Indo-Pacific Bottlenose Dolphin/ミナミハンドウイルカ
ミナミハンドウイルカってどんなイルカ?
英名:Indian Ocean Bottlenose Dolphin
和名:ミナミハンドウイルカ
学名:Tursiops aduncus
🐬イルカは実はクジラの仲間?
イルカもクジラも、どちらも「鯨類(げいるい)」という海の哺乳類グループ。実は同じ祖先から進化してきた“親戚”なんです。クジラ類は大きく分けて2つ
•ヒゲクジラ(ザトウクジラ、シロナガスクジラなど)
•ハクジラ(イルカ、シャチ、マッコウクジラなど)
食べ物は
•ヒゲクジラ(主にプランクトンを食べる)
•ハクジラ(歯があり、主に魚を食べる)
の2つに分かれていて
イルカはこのハクジラの仲間です。
🤔 イルカとクジラの違いって?
実は明確な分類の線引きはありません。
ざっくり言うと
•体長4m未満 → イルカ
•それ以上 → クジラ
なんとなく、サイズ感とイメージで呼び分けてる感じです。
じゃーシャチは?シャチは体長5〜6mもあるけど
「クジラ」じゃない。
分類的には“巨大なイルカの仲間”という不思議な立ち位置。
ミナミハンドウイルカの体長は2〜2.6m
体重は150〜230kg。
お腹に斑点模様が出るのが特徴で
ややスリム体型で吻が細長い
背ビレは三角に近く
胸ビレや尾ビレも丸みがあり優雅で柔らかい泳ぎ方が印象的です。
生息地はインド洋や西太平洋の温暖な海に広く生息し、
御蔵島、小笠原、能登島、奄美大島などでも出会うことができます。
群れで生きる、社会性のかたまり
彼らはとっても社交的。
10〜30頭、時には100頭以上の群れをつくって暮らします。
•クリック音やホイッスル音で“会話”
•一緒に狩りをしたり
•子育てを“グループ”で分担したり
またふれあい行動の一つであるラビング
(胸ビレで相手の体を擦る行動)をします。
人間よりも“絆”を感じる瞬間がいくつもあります。
このように胸ビレや頭を使って触れ合うことが多く
撫で合う場所も尾ビレやお腹と多様な撫で合いのパターンがあります。
🏄♂️よく遊ぶイルカたち
とにかくよく遊ぶ。
ジャンプ、スピン、波乗り、尾びれバシャバシャとしたり
水面でくるくる。
海藻を取ってヒレに引っかけたりフグ
ウミガメを追いかけたり咥えたり。
御蔵島のイルカ達は人間ともよく遊びます。
人の回りグルグルを泳いだり。
たまに縦になってゆっくり沈む「茶柱行動」
たぶん「死んだふりごっこ」ほんとに遊び上手です。
📡 音で世界を感じる「エコロケーション」
クリック音やホイッスル音を使って
周囲の魚、仲間、地形を音波で探知!
まるで“水中レーダー”。暗くても
濁ってても、ぶつからずに泳げます。
御蔵島で泳いでると
レーダーを当てられてるって感じるときが
あるような、ないような。
たぶん全身スキャンされてる…
🍽️ 食べ方にも知性が光る
食べるのは小魚やイカ、エビなど。
御蔵島では、飛び出したトビウオを追いかけてジャンプ→パクッ!な場面も。
仲間と囲い込んで狩る戦術も使います。
オーストラリアのイルカは
巻貝を道具に使って魚を捕まえる技も確認されています。
👶 子育てもチームプレイ
赤ちゃんイルカは、お母さんと2〜3年ぴったり行動。
泳ぎ方や狩りのやり方、群れの中での立ち回りを学びます。
さらに「シッター」と呼ばれる別のイルカも子育てをサポート。
まさに海の保育園。
🎥 イルカとのふれあい動画
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